グリーンランド

キヴィアック

ジャコウウシのウール

このように繊細で、シルクの煌めきとカシミアの柔らかさの狭間で揺れ動く素材が、時の彼方からやって来ると誰が想像できるでしょう? 先史時代から生き延びるマストドンとして、北極地方のジャコウウシから未だかつて生産されたことがなかったほど貴重なウールのひとつ、キヴィアックが収穫されます。

キヴィアックは印象的であると同時に珍しい動物マスコックスに由来し、一般的には「ジャコウウシ」と呼ばれ、最終氷期を生き延びた古代動物です。力強く頑強な動物が先史時代を通過したのに対し、マンモスや他の大型哺乳類は地球上から消滅しました。今から約12千年前、最終氷期の温暖化により、ジャコウウシは氷河を追って北極圏まで辿り着き、現在もそこに生息します。

キヴィアックにはカシミアよりも柔らかく、ウールよりも暖かいという驚きの特性が備わっています。格別に細く高貴なこの繊維は、カナダ北極圏の厳しい寒さからマスコックを保護します。

キヴィアックは未だかつて生産されたことがないほど希少性が高く高級感に満ちたウールのひとつに数えられています。世界的生産量は年間5~8トン。なんとカシミアの3000分の1ほどです! 加えて、その供給が保証されるわけではありません。 現時点でキヴィアックはグリーンランドで伝統的に行われる狩猟に委ねられている部分も大きく、猟は厳しく管理され、自然の生態系安定を尊重しています。

ジャコウウシは小さなグループで生活します。まったく人馴れしておらず、特に狩猟が行われる地域では近づくことも困難です。ジャコウウシの縄張りに入ると、ジャコウウシは仔牛を後ろにまわして戦闘態勢を作ります。追い詰められたと感じた場合は攻撃しますが、数秒観察した後逃げるほうを好みます。

ジャコウウシは暑さに弱く、春の訪れとともに岩石や灌木で二重の獣毛を取り払います。こうして5月から6月にかけ群れが通過する地では、ツンドラ地帯に植生する低木ヤナギの枝に引っ掛かったキヴィアックの束が多く見られることも珍しくありません。こうしたウールは生産者たちが回収しますが、大変な洗浄作業を要します。

Anita HoeghとBirthe Melin Andersenの工房でキヴィアックウール収穫に行われる皮のコーミング。そのためには、皮を木製の円筒に張りつけます。まず毛を約7cmほど毛皮からカットし、その後櫛でアンダーコートに取り掛かります。

冬のキヴィアックは驚くほど清潔で、必要な処理はごくわずか。厳しい寒さのため寄生虫が発生せず、キヴィアックのアンダーコートを覆う厚い毛がトゲやあらゆる汚れから保護してくれるのです。皮はそれぞれ1時間以上コーミングされ、600gから1.2kgのキヴィアックが採取されます。

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